前回の「種」編に続く、第2回目の授業テーマは「土」。
普段、何気なく目にしたり接したりしている土ですが、人工的に作ったものではない自然の土は1cmが堆積するのに100年もかかるということにビックリ・・・構成要素は無機物だけでなく、微生物やその微生物に分解された生物の死骸などの有機物から成り、栄養に富んでいるそうです。
細かい内容は書き切れません(ので周りにいる本クラス受講生を探して聞いて下さい・笑)が、土についての最重要ポイントは
「人間が余計なことをせず、自然に任せるのが一番」
なんだと感じました。
「土壌微生物はそれぞれが食う・食われるの関係で、自然とバランスを保ち(上の写真参考)、人にとって好都合な放線菌を遺伝子組み換えで増やしても、自然界のベト病菌が増殖して思うようにはならない。」
「土壌動物は肥料や農薬に含まれる窒素を分解するなど、有害なものを無毒化するために頑張ってくれているわけで、そもそも余計なものを撒かなければ発生しない。」
という2点には、自然の偉大さを感じるメカニズムだなぁと納得です。
他にも、「F1種と固定種では根を伸ばせる長さや強さが異なり、結果として後者は強く栄養豊富な野菜となることが可能」というのは、とても驚きました。
なんとなくのイメージで天然の野菜(固定種というものを知らない時の表現です)は、ちょっとやそっとの悪天候には負けないと思っていたのですが、きちんと理屈があるんですね。※キーワードは「耕盤層」、「ムシゲル」、「地熱」でしょうか
あっ、作物の寿命が◯◯温度で決まるというのも初耳でした!
さて、今回も石井先生が講義をされている間、李先生が食べ比べの準備をしてくださっていました。今回の食材は
さすがに生ではなく、下茹で済みのものを持参いただきました。
皆さん、今回は固定種がどちらかわかりましたかね〜?
どちらも苦味があるのは当然なのですが、Bは甘み→強烈な苦味→それが口の中に残る 、Aは柔らかな苦味と爽やかな香りが口の中に広がりすぐに消える、ということでAが固定種でした。
慣れ親しんでいる野菜の味が本来のものではなく、肥料の味であると知ってから、普段の食事でもついつい真剣に味わってしまいます(笑)。
最後に・・・実はクラス、一般社団法人シードマイスター協会公認のシードセミナー初級編でもあります。なので、受講の度にテーマについてのスタンプが捺印され、3つ全て揃うと「シードマイスター」として認定されます!(名乗っても名刺に書いてもOK)
次回は早くもラスト講義=農法について、です。皆勤出席して、シードマイスターになりますよ!
クラス委員:ばんどぅ&さとルゥ